美しい景色・冬のレジャー・グルメ・歴史など様々な観光資源に恵まれているために国内屈指の人気観光地の一つとなっているのが新潟です。
この記事では、新潟の旅行やオススメ観光スポット、新潟への行き方などについて解説します。
新潟旅行は計画的に動くべし
新潟旅行と一口にいっても新潟の旅行は一筋縄ではいきません。
新潟は1万2583平方キロメートルという日本第五位の広大な面積であることに加え、その面積が南北に細長く広がる広大な地域となっているからです。
南北に細長く広がる新潟は越後と呼ばれていた何百年も前から上越・中越・下越という三つの大まかなブロックに地域を区切って扱われてきました。
現代ではこの区切りを更に細かく分けて妙高・上越・糸魚川ブロック/湯沢・魚沼ブロック/長岡・柏崎ブロック/弥彦・燕三条ブロック/新潟・阿賀ブロック/村上・新発田ブロック/佐渡ブロックという七つのブロックに分けて扱われることもあります。
この南北に細長い広大な地域であることから新潟で旅行する場合は観光スポットに移動するだけでも時間がかかるので、「観光したいブロックを限定して旅行する」「各ブロックの観光したいスポットを厳選して計画的に動く」などの工夫をして旅行する必要があります。
山形県に隣接する村上・新発田ブロックや富山県に隣接する妙高・上越・糸魚川ブロックを観光したいという場合、無計画に動くと移動時間を大きくとられて旅行が破綻してしまうので気を付けましょう。
新潟旅行のオススメグルメ
新潟旅行をする際に味わうべき必須グルメが以下のようにいくつかあります。
わっぱ飯
薄い杉の板で丸く形作った「わっぱ」と呼ばれる箱に出汁で炊き上げたごはんを入れて、蟹や鮭などの魚介類をのせて蒸しあげた郷土料理です。
1955年に田舎屋の店主が北大路魯山人と共に生み出し、新潟全域に広まって郷土料理となりました。
へぎそば
江戸時代に新潟で蕎麦切りが始まり、魚沼地方で誕生して新潟全域に広まった郷土料理です。
蕎麦のつなぎとして布海苔という海藻を使っており、剥ぎ板で作ったヘギと称される四角い器に切り蕎麦を盛り付けています。
へぎそばのヘギとは剥ぎ板の「はぎ」が訛ったものです。
イタリアン
このイタリアンはイタリア料理のイタリアンではありません。
昭和35年に新潟で誕生した「スパゲティ風焼きそば」に対する通称です。
イタリアンは現在では新潟のソウルフードとなっていて味わうべきオススメグルメの一つです。
タレカツ丼
新潟のもう一つのソウルフードがタレカツ丼です。
一般的な卵とじのカツ丼とは異なり、醤油ダレに揚げたてのカツをくぐらせてご飯の上にのせたカツ丼です。
妙高・上越・糸魚川ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の妙高・上越・糸魚川ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
春日山神社
1901年に山形県米沢市にある上杉神社から分霊されて創建された新潟を代表する戦国武将である上杉謙信を祀っている神社です。
春日山城跡
上杉謙信の居城であった春日山城の跡地で、国の指定史跡
となっています。
謙信公祭
1926年から始まった上杉謙信の武勇や遺徳を称えて毎年8月に行われるお祭りです。
鎧兜を装備した武者が練り歩く武者行列など様々なイベントが行われます。
2022年8月には第97回謙信公祭が開催されました。
林泉寺
上杉謙信が幼少のころに修行した寺で、謙信由来の品が数多く残されています。
越後謙信SAKEまつり
上越地域の日本酒をはじめとした様々なお酒を集めて紹介するイベントで、お酒の試飲や物販もあります。
2022年10月には第17回 越後謙信SAKEまつり2022が開催されました。
マリンドリーム能生
大型鮮魚センターや日本海最大級のベニズワイガニ直売所「かにや横丁」のある道の駅です。
苗名滝
日本の滝百選に選出されている落差55メートルの雄大な滝です。
いもり池
いもり池の向こう側に聳え立つ妙高山の雄大な姿を堪能できる観光スポットです。
湯沢・魚沼ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の湯沢・魚沼ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
清津渓
黒部峡谷や大杉谷と並ぶ日本三大峡谷の一つで、国から名勝天然記念物に指定されています。
越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館
新潟全酒蔵の代表銘柄を集めたお酒ミュージアムで、試飲や物販が用意されています。
「ぽんしゅ館 酒風呂湯の沢」という天然温泉に日本酒を入れた入浴施設が併設されています。
苗場スキー場
アルペンスキーワールドカップの舞台にもなった日本を代表するスキー場の一つが苗場スキー場です。
長岡・柏崎ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の長岡・柏崎ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
高龍神社
商売繁盛の御利益があるとして全国から参拝者が集まる神社です。
鴎が鼻展望台
霊峰の米山や米山大橋を楽しめる風光明媚なスポットでふ。
「恋人岬」とも称される恋愛成就のスポットとしても知られており、カップルに人気なスポットです。
弥彦・燕三条ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の弥彦・燕三条ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
彌彦神社
万葉集にも詠われている2400年以上の歴史をもつ新潟を代表する神社で、天照大神の曾孫にあたる天香山命を祭神としています。
八木ヶ鼻
200メートルを越える巨大石英粗面岩壁が五十嵐川に聳え立つ姿を楽しめる新潟県景勝100選の一つとなっている景勝地です。
秋には紅葉に彩られた姿を楽しめます。
新潟・阿賀ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の新潟・阿賀ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
新潟ふるさと村
新潟の特産品、伝統工芸品、自慢の味覚など約10,000点の土産物を販売する道の駅です。
33品種50,000本のチューリップガーデンも楽しめます。
萬代橋
信濃川に架かる国指定重要文化財に指定されている巨大な橋です。
田舎屋
北大路魯山人と共にわっぱ飯を生み出した元祖わっぱ飯の老舗です。
様々な種類のわっぱ飯がメニューにあり、のどぐろを使ったわっぱ飯もあります。
村上・新発田ブロックのオススメ観光スポット
新潟県の村上・新発田ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
月岡温泉
硫黄含有量が非常に多いことによる美しいエメラルドグリーンが特徴的な温泉で、美容に効果があることから女性に人気です。
温泉街にはお酒の試飲ができるお店もあります。
笹川流れ
国の名勝天然記念物指定に加え、日本百景にも選ばれている海岸景勝地です。
約40分かけて観光できる遊覧船があり、眼鏡岩や恐竜岩といった奇岩なども見ることができます。
佐渡ブロック
新潟県の佐渡ブロックにあるオススメな観光スポットは以下の通りです。
大野亀
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに二つ星評価された標高167メートルの巨大な岩です。
佐渡金山跡
約400年の歴史をもつ佐渡金山の史跡です。
人形で当時の採掘の様子を再現しているので、稼働していた佐渡金山の姿を分かりやすく知ることができます。
矢島と経島
青い入り江に浮かぶ矢島と経島という小さな島の間に綺麗な赤い太鼓橋が架かっている姿を楽しめる景勝地です。
この入り江では、たらい舟に乗るレジャー体験もできます。
新潟県へのオススメな行き方
新潟県に行く方法は新幹線や飛行機、高速バスなどがありますが、この中で最もオススメな行き方は飛行機を使った方法です。
その理由を説明するために以下に主要な空港がある五つの地域から新潟への交通手段を纏めましたので御覧ください。
北海道から新潟
【高速バス】
交通手段なし
【新幹線】
料金最安値約29,000円
最短時間約6時間30分
【飛行機】
料金最安値約19,000円(※1)
最短時間約1時間15分
※1.さくらトラベルというサイトを利用するとANAの株主優待を用意してくれるのでこの価格になります。
通常の料金最安値はANAの約30,000円となります。
東京から新潟
【高速バス】
料金最安値約1,600円
最短時間約3時間30分
【新幹線】
料金最安値約10,000円
最短時間約2時間30分
【飛行機】
交通手段なし(以前はANAが最安値約8,000円で運航していまさはたが、2023年1月現在は運航していません)
大阪から新潟
【高速バス】
料金最安値約4,600円
最短時間約8時間50分
【新幹線】
料金最安値約21,000円
最短時間約5時間
【飛行機】
料金最安値約6,000円
最短時間約1時間
福岡から新潟
【高速バス】
交通手段なし
【新幹線】
料金最安値約29,300円
最短時間約7時間40分
【飛行機】
料金最安値約18,400円
最短時間約1時間30分
沖縄から新潟
【高速バス】
交通手段なし
【新幹線】
交通手段なし
【飛行機】
料金最安値約31,000円
最短時間約2時間30分
以上のように新幹線よりも飛行機を使って新潟に行ったほうが料金も時間もお得になっています。
大阪発と福岡発の飛行機料金が特に安いですが、これはピーチ・アビエーションやフジドリームエアラインといった格安航空券を販売している航空会社の新潟に直通する路線を利用できるからです。
まとめ
新潟は面積が広いだけでなく、南北に細長く伸びています。
端からは端まで観光するとなると事実上、富山から山形まで移動するのと変わらない時間が移動だけで必要となります。
なので観光スポットを巡る際には観光する地域を限定したり、観光スポットを厳選して計画的に動くようにしましょう。
また、新潟への行き方は料金が比較的安く移動時間が圧倒的に短いスカイマークなどの飛行機の利用がオススメです。
福岡や大阪から新潟に向かうならば格安航空券を使えるのでより安い値段で新潟に行くことができます。